東寺には北側に「門」が２つあります。

普通に「北門」と呼ばれるのは、食堂（じきどう）の北側、
「蓮池」との間にある、「北大門」です。

この門の南側が東寺のいわゆる「境内」です

門の北側にも東寺の「寺域」が広がっています。

北大門から俗に「北門通」とも呼ばれる一本の道が、
北に向かって続いています。

北門通は、東側を東寺の子院である観智院や宝菩提院、
西側を洛南高校の体育館や校舎にはさまれています。

この道が八条通りとぶつかる所にもうひとつの北門「北総門」があります。
ここまでが東寺の寺域で、弘法市はこの全域を使って開かれています。

近鉄東寺駅など南側から弘法市にお越しいただいている方の中には、
北大門の外側にもまだまだ続きがあることに
気付かれていない方もおられるようです。

そこで、今回は北大門の外側にスポットを当ててみましょう。

北大門と北総門の丁度まんなか辺りを東西に区切る通りがあります。
洛南高校のグランドと校舎のブロック塀に沿った、
普段は何もない普通の道路です。

弘法市の時、この通りには「骨董品」を扱うお店が軒をならべます。
あまりに多いので、この通りは「骨董通り」とも呼ばれているほどです。

とても古くから歴史を積み重ねてこられた店が多く、

珍しいもの、古く由緒あるものなど、
掘り出し物に出会えることが良くあります。

八条通の北総門から骨董通りあたりまでの北側半分では、
お茶・果物など、多種の食べ物屋さんに混じって、

古着や古布のお店をよく見かけます。

反物の計り売りや、はぎれの安売り、

古布などで作られた小物の販売店など、

古都の新しいアイデアにも出会えます。

骨董通りから北大門までの、洛南高校と観智院
東寺の会館にはさまれた北門通には、

陶器のお店が多く集まっています。

京都にふさわしい風情あふれるもの
めったにない大皿から、かわいい小鉢。
趣のある陶器が揃っており、陶器をお探しの際にはぜひ覗いてみて下さい。

北大門すぐのところに「蓮池」があります。

亀がたくさんいるので「亀池」とも呼ばれており、弘法市のとき、
ここの橋の欄干は、いつも亀を探す子どもで「鈴なり」になっています。

「一度会いに来てください」と、亀も申しております。
是非、足をお運びください。