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こんごうさった・ぼさつ
金剛薩タ菩薩座像
木造漆箔(一部乾漆) 高さ:約96cm
国宝(平安時代 839年)
 金剛薩タ菩薩は、五智如来の東尊、阿シュク如来が、人々を救済するために、 菩薩(慈悲の姿)に化身したものとされています。
 梵語名バジュラ・サットバで、バジュラは金剛(真理)の意訳、 サットバは音訳され薩た(た:土へん+垂)となりました。
 菩薩は、上半身裸で、女性的な容姿で表現され、大日如来と同じく、 蓮華座に結跏趺坐し、瓔珞(ようらく)、臂釧(ひせん)、 腕釧(わんせん)を身につけ、頭部には冠をかぶっています。 右手に慈悲の象徴として五鈷杵(ごこしょ)を胸の前で持ち、 左手には智慧を表わす五鈷鈴(ごこれい)を膝上で持っています。
平安時代、承和6年(839年)に完成。
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